私たちのストーリー
私が日本の着物からネクタイを作り始めた理由:
それはあるアメリカ人の友人から「着物でネクタイを作りたいのですが、作り方を教えてほしい」と頼まれたことがきっかけでした。その時、私は着物で洋服を作る活動をしていました。着物は日本文化の象徴ですが、現在では着物を着る人が減少し、多くの人が着物を手放す時代になっています。
その理由として、着物の着方がわからなかったり、着心地が悪かったり、洗濯の手間があることなどさまざまな要因が考えられます。こうした背景の中で、箪笥にしまわれている着物がどんどん手放されていく現状があります。私は、どうしたらこの美しい着物を現代に残すことができるのかを考え、洋服に生まれ変わらせ、多くの人に着物を新しい形で伝えていこうと活動していました。
その友人がお願いしてきた「着物でネクタイを作る」というチャレンジは、私の心を大きく動かしました。
私はその当時、ネクタイの作り方について多少知識がありましたが、実際に作ったことはありませんでした。私のモットーは「頼まれごとは、面白いと思ったら引き受ける」なので、この挑戦を引き受けることにしました。
実際に着物でネクタイを作ってみると、思いがけず着物の美しさがぎゅっと詰まったネクタイに感動しました。西洋で古くから作られているネクタイと、日本の美しい文化である着物が融合し、新たな着物の形を見出した瞬間でした。美しい日本文化である着物から生まれる「キモノネクタイ」を、世界中の人々に届け、知ってもらうことが私の新たな挑戦です。
どうぞ、この熱い思いが込められたユニークな「キモノネクタイ」を手に取ってみてください。昔から繊維の街として栄えてきた見附市で、地元の職人たちと心を込めて一本一本作り上げています。私たちが扱う着物には美しい物語があります。そのストーリーも一緒に楽しんでいただければ幸いです。
ariri design
KIMONO TIES
代表 ウォーアリジ佳代子
kimonoties.com
Photo by @takumi_october_photo